フラメンコを見たことない人、始めてみた人は、フラメンコといっても曲について全然わからないですよね。
代表的な曲って何なのって思っていると思います。
ここではフラメンコってどんな曲なの?という疑問にお答えします。
曲種(パロ)とは?
まず、フラメンコには、曲種(パロ)という概念があります。
この概念は、他の音楽には無いので、少しとまどうかもしれません。
曲種は、人によって見解が分かれますが、60程度の種類があるという意見が多いです。
曲種について正確に文章で説明することは難しいのですが、リズム(フラメンコではコンパスという)や曲調によって種類に分かれます。
曲種は言葉で説明するのは難しいですが、理解するためには、まずは主な曲種の曲を聞いてみる。視聴してみるというのがいいかと思います。
60程度ある曲種のうち、日本でよく歌われるものは、13曲種ぐらいかなと思っています。
よって、次の章で、主な曲種として13曲種を紹介いたしますね。
主な曲種(パロ)
日本でよく歌われる曲種をご紹介します。
以下の13曲種挙げていますが、この13個を知っていれば、ほぼカバーできるかなと思っている曲種です。
必須の5曲種
まず、フラメンコを知りたいなら、これを知るべしという「必須の5曲種」を紹介します。
ソレア(Solea)
ゆっくりとしたテンポの12拍子の曲です。
フラメンコの母と呼ばれ、フラメンコの中で非常に重要な曲種です。
物悲しい、奥深いメロディが特徴的なマイナー系の曲種です。
ブレリア(Buleria)
非常に速いテンポの12拍子の曲です。世界一速い舞踊曲であると言われています。
その疾走感から、日本人に最も人気のある曲種と言ってもいいんではないでしょうか。
セビジャーナス(Sevillanas)
3拍子の曲です。
日本ではフラメンコの踊りを始めた入門者が最初に学ぶことが多く、非常に沢山の歌があります。
初心者用の曲という訳でなく、多くの歌い手で歌われ、今でもたくさんの曲が生まれています。
ソレア・ポル・ブレリア(Solea por Buleria)
12拍子の曲です。
ミディアムテンポの曲で、ソレアとブレリアを混ぜたような曲になります。
日本ではソレポルという略語で言われることも多いです。
アレグリアス(Alegrias)
12拍子の曲です。
長調で伸びやかな曲調です。
意味は”喜び”という意味で、フラメンコでは欠かせないナンバーで、フラメンコの中で一番舞台映えする曲です。
結婚式やパーティでもよく歌われる曲です。
頻出の8曲種
次に、ここまで知っていたら日本では大丈夫かなという「頻出の8曲種」をご紹介します。
ガロティン(Garrotín)
4拍子の曲です。
長調の明るい曲で、踊りは、よくコルドベスと呼ばれる帽子を使って踊られるのがかわいくて日本ではよく踊られる人気のある曲です。
シギリージャ(Seguiriya)
12拍子の曲です。
変則5拍子の曲とも捉えられ、フラメンコの中では極めて難しい曲種です。
死の悲しみや苦しみを表現されています。
フラメンコの中でとても古い曲種です。
グアヒーラ(Guajira)
12拍子の曲です。
スペインが南米を植民地化した時代に、南米で現地の音楽に影響を受けて発展し、スペインに持ち帰って出来た曲です。
タンゴ・デ・マラガ(Tango de Málaga)
4拍子の曲です。
通常のタンゴよりゆったりとしたテンポの曲です。
日本で非常によく踊られます。
タラント(Taranto)
4拍子の曲です。
鉱山の唄です。
歌い手によってレトラの長さが変わるとても難しい曲種なのですが、、フラメンコをやっている人にとっては挑戦し究めたい曲種です。
ルンバ(Rumba)
4拍子の曲です。
なじみのあるリズムで、日本で最も有名な曲種になると思います。
ファンタンゴ・デ・ウェルバ(Fandangos de Huelva)
3拍子の曲です。
ファンタンゴという人気曲でウェルバ地方で発展した曲になります。
ティエント(Tiento)
4拍子の曲です。
基本的に女性のみが踊るエレガントに踊られる曲です。
以上の8曲種ですが、詳しくは以下に記載していますので、ご確認下さい。
まとめ
代表的な曲種をまとめると以下のようになります。
いかがでしたでしょうか?
まずは、フラメンコの曲ってどんなものがあるのかな、というのを大まかに把握しておくのがいいのかなと思います。
「必須の5曲種」と「頻出の8曲種」を頭にいれておいてください。
その中で、いろんな曲を聴いたり見たりして、お気に入りを見つけて、少しずつ理解を深めていくのがいいと思います。
是非とも試してくださいね。
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